2006年7月
納沙布岬沖は日本最東端ですが、濃い霧の中での航海でしたので廻った気はしないが、初めて聞いた霧笛の音でここは危険地域と判断した途端、定置網のドラム缶ほどある浮きとロープに乗り上げた。
後進を駆けて離脱した、しばらく進むと今度は眼の前にプシューという音と同時にマッコウクジラの背中が現われた、舵を切って間一髪回避をしたが、当分の間、心臓バクバクだった。暫くの間「トラウマ」になった。
納沙布岬の沖2km位に貝殻島(ロシア領)があるということは国境は納沙布岬沖1km位にある、定置網がほうぼうにあり沖へ沖へと行き、濃霧の中gpsで位置情報を獲ると
ボーダーまで200m位まで寄せられていた。
と云う訳で濃霧の中、五里霧中で今想えば夢の中でウロチョロしていたのかな?
廻った実感は未だなし状態です。
実感は危ないところです、
2006年3月まで北海道条例でヨット、モーターボート禁止令があったのが理解できました、あのように濃霧の日が多く、定置網あり、クジラも数多く棲息し、狭い国境ラインもありでレーダー装備も無い状態では事故(ヨットのキールによる定置網破損、濃霧中での国境越境事故等)多く発生し海上保安庁も息つく暇もないのが推測できる。
がしかし最近のヨットはgps、レーダーといった電子機器を装備した艇も多く禁止令が解ける要因になったと思われる。