2010年7月
遂に台湾まで40km、沖縄から700kmの
遠い日本の果てに着いた、沖縄のヨットマンも行かないところ、
別名「渡難」どなん と云うらしい、
読んで字の通り、渡るのが難しい らしい。
何故だろう?
石垣を出航して与那国近くまで来ると艇のバウ(舳先)が舵をきらなくても左右に物凄い力で振られていく、自艇のコントロールが効かないほど不安な事はない、
海の中からとてつもないバワーがうごめいているのが判る、海というか自然の脅威を感じられるところだ。
帆船の時代、遣隋使、遣唐使よりももっと以前から交易があった時代から難所ではあったんだろう、運の良い何隻かは行ったり来たりで大陸、南の島から文化、情報等を運んできたのだろう、その航海で季節を読めても自然はそれほど甘くない、その中で渡れたことは奇跡に近いんではないだろうか。季節を読めても気象は読めなかっただろうから。