4日の朝陽が昇った、昨夜は寒いし、寝れないほどよく揺れた、リズムのない嫌な揺れだった。しかし眠たい時はどんな波でも寝れる、ということは眠たくなかったんだろう、久しぶりの回航で嬉しかったのかな? 師走で山は雪が積もっている季節だ、シャワーを浴びた後、その不調な波に朝まで翻弄された。2時間ごとのワッチ交替は少しきついな、3人はいる。この調子で84時間かと思うと回航はこの季節辛いな。楽しいクルーシ゜ングと云えば夕方、港に入り美味しいものを喰って飲んでワイワイ言って朝早く出港して次の停泊地まで8時間ほどセイリングしてというのなら話は別たが、、、、、
いろいろトラブル続きやら、季節はずれの連続台風、仕事やらで、天候と機関、仕事が噛みあわずこの季節になり、年の瀬も迫り、3オーバーナイトの運命の下、7ノット機帆走で新月の真っ暗ろな海を一直線にまっしぐらに南下している。
特に夜のワッチはレーダーとナビ、AISの情報に目は離せない。昼は自分の目でのアナログ世界、新月の暗闇ではレーダーとGPSというデジタルの目にたよっての航海、でも夜は網とか流れ藻、ロープ等の漂流物は見えない、小さなペラは小さな漂流物で絡んで走行不能となり、機関を逆転する、何度も繰り返し、取れない場合は潜ってとる。
夏は良いか、この季節は、思うだけでぞっーとするが、その時のために色々持っている。その時はその時。
夕方6時から朝6時までは12時間の暗闇だ、季節がいつものクルージングとは違って日の出は遅く、日の入りが早い、
昼と夜がイーブンの季節、あまり好きには馴れない。
朝が来て明るくなり回りが見えてくるとほっとする。
長い緊張から少し解放される。
陽の光ってありがたい