8月12日(土)
曇り 風真向かい5m/s 波高1.5m
朝4時半 函館金森倉庫前 出港
101マイル 14時間 平均時速7.2ノット
午後6時半 青森県八戸港 入港
函館の楽しい思い出、ヨツトマン達ともお別れです。
朝4時半出航、こっそりと他ヨツトマン達を起こさず出て行った。津軽海峡は何故か潮も風もアゲンストで3.5ノツトしか出ない、辛抱の6時間でした。
大間沖で荒れて、念願のルアーも降ろせず、
津軽海峡を抜けて
後ろにいる、HAYATEの柿原さん、ISLANDの池田さんに連絡する、「津軽海峡きついけれど、抜けると大丈夫」と、しかし温泉のある近くの青森の港に入るとの答え、
それも良いなと思った、無理をせず、お互いのペースが
肝心だ。
太平洋に出てからは、岸近くは反流があり、沖3マイルに
はプラス1~1.5ノットの追い潮、親潮があった。
後ろの二人には、沖3マイルに山田ハイウェイがあると
伝えて南下した。
八戸まで行くとさすが14時間航海の疲れがでた、盆前で港は船でいっぱいだ、空いているのは漁協前の岸壁み、
仮止めして、漁協に行って話をしたら、一日ならいいよとOKをもらつた。
漁協の泊まり込みのお兄さんから、明朝、出かけに隣の岸壁で朝市があるので、寄って下さいとのこと。
歩いて風呂屋へ行って、帰りに寿司一力で夕食、寿司屋の大将に、その話をすると、朝市で5時にコーヒーを奢ろうと約束してくれました。
疲れてバタンキュー
就寝10時半
8/13(日)
曇り 連れ潮 風真正面3m/s 波高2m→1m
AM 5時20分 青森県 八戸港出港
90マイル 11.3時間 平均時速8ノット
PM16時40分 岩手県 箱崎フイッシャリーナ(大槌湾)入港
朝5時出港時、左エンジンのセルモーターが回らない、
調べるとバッテリーからセルモーターにいっているリード線のセルモーター側の止め金具が振動とリード線の元々の短さで引っ張られて千切れていた。
リード線がセルモーター側までたわないので、
結線は諦めて、針金で一瞬通電させてエンジンを始動させて、出港したが、エンジン始動に時間がかかり、約束の朝市には立ち寄れなかった。
仕事を持つ身での日本一周では機関のトラブルが一番ストレスがかかること。
取り合えずエンジンはかかったが、今日一日はバッテリーに充電できないのが気になった、箱崎で止め金具がなんとかなるか? 心配のままクルージング、
思いの他、ハイウェイに乗れて、無事、大槌湾に入ると、定置網のブイだらけで困っていたら、湾奥からモーターボートが出て来たので、裕子が手を振り、停船してもらい、場所を尋ねたら、付いて来いと先導していただいた。
着いて思った、これは初めての人は難しい。
しかし入港は一回入ると判る。
クイズ解きによく似ている。
ここのポイントは湾の中央より少し北側を通って一番奥まで来て、砂浜50mぐらいから左に曲がって突き当たりがフィッシャリーナです。
入港して、地元のヨットマンと先導していただいたボートの仲間との話の中で、セルモーターの止め金具の事を話すと、電機屋さんがいるとのことで、私たちが風呂と食事に行っている間に止め金具を探して付けて頂いた。
大恐縮です。
風呂と食事は歩いて10分ぐらいの宝来館です。
帰りに先程お世話になつた人たちのパーティに呼ばれました。ホタテの刺身、オホーツク海のホタテは大きいが三陸のホタテは小粒で甘かった。
修理していただいたのは港の20m上の北部電気工業の高橋さん。ありがとうございました。
皆様いろいろとお世話になりました。
就寝10時半
8/14(月)
曇り 風真正面 3-4m/s 波高1.5m→1m
金華山沖濃霧
AM 5:00 岩手県 箱崎フィッシャリーナ 出港
101マイル 14時間 平均時速7.2ノット
PM 19:00 仙台小浜フリート 入港
今年は冷夏だ、トローリングになにもかからない、
水温が15℃では無理だろう、
今までだと、18℃ぐらいならないと、かからない。
諦めて、セーリングもアゲンストで諦めて、連れ潮ハイウェイも元気なく、とろとろと南下したら、金華山沖で濃霧、仙台小浜フリートに連絡したら、この時間で金華山沖では、仙台までは今日来るのは難しいから、近くの良い港を紹介するとのこと、しかしそれを断り、行くと云う、そして暗くなつたところ午後7時ぎりぎりに入港
最後はセイルヨツトの我妻さんの自家用車のヘツドライトを目安に導いてもらつた。
手前2-300mぐらいのところに網の梵天があり、Uターンを何度もしながらの入港でした。
無理は良いが、無茶はいけないよ
ちょつとの時間、無茶しました。
我妻さん申し訳ない。
着いてからしばらくしたら、連絡をしていたHC宮城中央の三宅社長に迎えに来ていただいた。
盆休みの中、来ていただきありがとうございました。
天ぷら三太郎で食談
帰りはアルコールも入っていたのでタクシーで帰艇。
こんなところでこんな出遭いができ幸せです。
本日も14時間クルージングたっぷり出来て幸せでした。
就寝11時半
8/15(火)
曇りのち雨
朝、宮城外洋帆走協会監事小浜フリートの武藤さんに
挨拶そして、他の港への移動を薦められる、がここが居心地が良いので断った、、、、
がしかしこのことは後で判ったのだが、1ケ月間預かるにはここはリスクがある、台風シーズンにかかるし、ということで、要害港のパシフィックマリンに我妻さんが心配して頼んでくれていたらしい。
それも知らず移動しないと頑固になり 申し訳ない
反省しております。
午前中、近くの2-3km湾奥の要害港に我妻さん(ファーストマリン東北代理店です。)の運転で移動
我妻さんが頼んでくれたリンタカー屋まで、武藤さんのベンツで送ってもらいました。
いろいろとご厄介になりました。
ランチは今流行りの極厚牛芯たん。しかし牛たんは薄切りが良い
それから二人は車に乗ると水を得た魚のように、石巻市の伊達政宗が建造して、慶長使節団のローマ行き帰りのため太平洋を2度も往復したサンファンバウティスタ号の復元を見に行きました。
サンファンバウティスタとは聖ヨハネのことです。
江戸で正宗とスペイン人ビスカイノとの出会いの日が聖ヨハネの祭日だつたそうです。
そしてビスカイノの協力で建造され航海術も航海時に教わったそうです。
支倉常長とビスカイノの二人の船室は船尾楼甲板の左右にあります。
慶長遣欧使節団の月浦出帆380年にあたる平成5年10月に
復元されたそうです。
実際に見て同じ帆船乗りとして、帆船の歴史って太古の昔からあり、天文学としての航海術が備わり大航海時代に入り、この技術を備えた国が栄えた事実。
今は産業革命以降、繁栄を地球を潰すことと引き換えにやって来て今になつて呻いている。
今更、昔に返れって云っても難しいだろうが、
この船を見て多くの学ぶことはあるだろう。
現代のヨツトはハイブリツド船だ、風と補助エンジンで動く。
私のヨツトはLAGOON38 今度ラグーン社から発売されたHYBRIDのLAGOON42はエンジンの代わりにモーターが付いている。帆走時スクリューで充電するらしい。
少しずつではあるが、今のままではいけないと多くの人、会社が認識している最中、中国、インドでは、
行け行けドンドンの世界で、長崎の五島列島では今の日本では無くなった光化学スモッグがあると云う。
話が変なところにいってしまったが、地球ありきの人間だと云うことを忘れてはいけないな。
小市民の私は日本一周を入る港の先々で美味しい旨いものと冷たい生ビールを飲めるからとKAMIさんを引っ張り出したが、世界一周はもっともっと大きな船で、船長付き、機関長付き、コック付きで行こうと思うと、、、、
飛鳥かパシフィックビーナスになりますか、、、、、
またまた話がそれまして申し訳ありません。
そして帰路、石巻市といえば漫画家の石森正太郎ミュージアムがありますが、又にしました。
そして今や、塩竃市はすしの町です、有名な寿司屋
「すし哲」にいきました。
カウンターが空いており、握りを頼みましたが、車で来ています。飲み物はあがりです。
美味しかったですよ。
艇に帰って飲みなおしのつもりで、
穴子の白焼きの持ち帰りを店の女性に頼みましたが、
目の前の大将らしき人にNGのサインを出されてしまいました。 ムッーさすが一見の客には難しい寿司屋か。
と諦めて二人で三陸の通過して来た海の話をし始めたら
オツチャンが話をしてきだして日本一周中ですというと、いきなり「持ち帰り穴子の白焼きぃー」と大きな声、他はいいですか? じゃー、蛸のやわらか煮も頼みますと 最後はいい別れで終わつた
もう一度行きたい鮨屋だ すし哲
帰艇して飲み直し
就寝11時
8/16(水)
曇り
午前中、宮城県広島県人会事務局長の田中さんのインタビューを受けた。
昨日、朝早く、広島県人会のヨットマンが訪艇された、
広島からとは珍しいとかで是非、会報誌に載せたいということで話を受けていた。
田中さんは若くてバイタリティのある面白い人です。
また会いたいなー。
その後
レンタカーで山ほどの洗濯物を持つて市内のコインランドリーへ行く。いっぱいの人だった。
洗濯機が空くのを待ち順番が来たので一番大きいドラム洗濯機へ放り込んでから、ランチへと出かけた
昼は幸楽苑の中華そば すごい行列だ、、東北地方でよく見かけるので一度入ってみたかつた。
従業員教育を見るのが楽しみだ。
良かったよCSが、それでリピーター多しか?
夕食はこれもすごい行列店 回転すし屋だがちょっと違う格式高くしかし値段はさほどでもない鮨や、駐車場は50~60台あるが満車状態、中の待合所もいっぱい、
盆だなー そうそう店の名前は 仙台うまい鮨勘
なかなかいい名前でしょう。
すごい人なので持ち帰りでお願いした。
昨夜のすし哲の大将曰く、仙台は良いマグロが入るとこらしい。旨かった。
就寝11時
8/16(木)
昼食は我妻さんお勧めの近くの花淵ケ浜の蕎麦屋さんで
天ざる
何故か尾道出身の漫画家かわぐちかいじの沈黙の艦隊
全巻あった。うれしくなった。
レンタカーを仙台空港で乗り捨て
仙台空港 広島空港
ANA15:20 17:10
長男夫婦と孫に迎えに来てもらう
自宅で久しぶりに家族6人で食事
陸ありきの海です。
感謝
9月になつて
9/8(金)
晴れ
次女 飛鳥 空港まで見送り
広島空港 仙台空港
11:50 13:15
仙台空港まで我妻さんに迎えに来て頂いた。
ファーストマリンからも連絡ありとのこと。
仙台に置いていた3週間でいろいろと我妻さんとファーストマリンの藤本さんに部品オイル交換等でお世話になつていた。
早速、要害港より小浜フリートに移動した。
夕食は近くの商店で刺身を買いカーラで
就寝10時
9/9(土)
晴れ/曇り 風真正面5-8m/S 波高1.5M
AM 4:40 仙台小浜フリート 出港
73マイル 10.5時間 平均時速7ノット
PM 15:10 福島県いわき市久ノ浜町 久ノ浜港 入港
久しぶりのクルージング
会社に居るときとはちがった風景に驚く
うねりがある太平洋、南下しているいうことは
故郷に近くなっているということ
久ノ浜について、タクシーをよんでスパに行く、食事は海鮮屋で生ビール。
仙台で右後の梯子取り付け箇所より海水進入あり
コーキングを塗りたくる。
就寝10時半
9/10(日)
快晴 風斜め後ろ5-8M/S 波高1M
AM 6:00 福島県いわき市久ノ浜港 出港
57マイル 8.5時間 平均時速6.7ノット
PM 14:30 茨城県大洗マリーナ 入港
途中シーラ、イナダ(ハマチ)、真サバ等がかかり時間をくった。
大洗マリーナへ入ると大きなをカジキを釣った人たちに会った。
今日は日曜日、たくさんの船と人です。
皆さん大漁でした。私たちも含めて。
クラブハウスでシャワーと2階のレストランで夕食
天然の岩かきは旨かった
今日の快晴と大漁で油断して、天気予報を見ずに、、、
就寝11時
9/11(月)
くもり 風左ブローチ10-18M/S 波高3-4M
AM 5:40 茨城県 大洗マリーナ 出港
45マイル 5.8時間 平均時速7.8ノット
AM 11:20 千葉県 銚子マリーナ 入港
朝、出港前、となりの漁港より漁船がブンブン出て行く様子が見えたので、天気予報を朝も見なかった、
今日は航海距離45マイルとショートレンジ と多寡をくっていたのが失敗だつた。
出港して30分後、波が高くなり、雲行きが怪しくなると
先程出て行った漁船がものすごいスピードで波を掻き揚げて帰ってくるではないか、40-50隻はいた。
2時間後すごい波が立ってきた、風も30ノツトになりつつある。銚子までもう3時間ぐらいだと、頑張りました。
100回に一回すごい波が斜め後ろからきて、二人とも
びしょ濡れになります。
そして銚子マリーナへ着いて初めて波浪注意報を知りました。
びしょ濡れの私たちにマリーナのボスが温泉券をくれました。
銚子に温泉がありました。冷えた体も温もりました。
帰りに、島武すし ここの中トロは安くて旨くて二度びっくりです。
一皿500円で2カンの大きい中トロ、二人で2皿食べて参りました。
就寝10時半
9/12(火)
くもり
クラブハウスへ行くとハーバーマスターの深谷さんが
当分出られない今日も波浪注意報出てるよと、
私も艇のインターネツトの天気予報を見ていて当分出られないと思ったが、この地方の気象のくせを知りたかったので訊いて見た。
仙台からは一気に尾道へと思い休みももう少し取って来たのでもう少しぎりぎりまで待つことにした。
防波堤の向こうは波高4m 風はマリーナでもブンブン吹いています。
ランチは目の前の千葉科学大学の学食で
マリーナで電気自転車を借りて銚子観光
夕食は船内手作り料理
でも何故か楽しい時間、生まれつき二人は海好き人間
9/13(水)
大雨
マリーナの車で銚子観光
ランチ 山田蕎麦屋 美味
銚子大橋
帰りスーパーで名物銚子のサンマを買い
夜はサンマです。
そういえば、夜に洗濯とシャワーもできる
良いマリーナだ。
夜の休憩室で、北欧で進水式をして、奥さんと二人で大西洋、パナマ経由で太平洋を渡って帰国したばかりの人に会って、いろいろと興味のある話を伺った。
大西洋洋上でデスマストして、大変だつた話、機走で
カリブまで帰り修復に多額のお金がかかつた話、
武勇伝を聞かせてもらいました。
来年はアラスカへと行くつもりだそうです。
早めにリタイヤされたそうです。
自宅は都内だが、外洋にでるのはここが良いらしい。
なるほど、奥さんも頼りがいのある人でした。
サムシングのある夫婦でした。
私たちはどうなんだろう、、、、